31 Jul 2021
「広告」のプロになる5つのコツとは?
マーケティングや広告なんて、簡単な仕事だと思っている人も多いと思いますが、広告業界のプロのお給料がかなり高いのには理由があります。もし、広告のトップレベルのエキスパートになりたいのであれば、ぜひ以下の点をおさえておきましょう。
「売れる」ためのノウハウを習得する
商品やサービスを売るためのポジショニングは、広告の中でも最も重要なアクションのひとつです。「売れる」ことは、あらゆるマーケターにとって非常に重要であり、それに慣れていない人は、マーケティング業界の入り口で行き詰まることになります。だからこそ大企業は、消費者から支持を得つづけるために、「売れた」実績のある人材だけを採用しているのです。
人間のコミュニケーション法を理解する
人は大抵、自分はコミュニケーションの取り方を知っている、と考えているものですが、自分が思っているほど上手ではありません。コミュニケーションの形には様々ありますが、マーケティングにおいては、人がどのようにコミュニケーションをとり、関わり合っているかに注目するようにしましょう。
とはいっても、人のコミュニケーションや思考パターンを理解するのに、自分自身が社交的な人である必要はありません。多くの広告のプロは、決して外向的で気立てのいい営業マンタイプではありませんが、人のコミュニケーションの取り方を理解しています。
ライティングスキルを身につける
マーケターとして、基本的なライティングスキルを身につけることは必須になります。文章を書くことは、音声によるコミュニケーションと同じくらい重要です。ですから、上手くまとまったビジネスメールを送ったり、大衆に届ける広告を作ったりするためには、文章の書き方をマスターしてください。広告文を書く際に注目すべき基本ルールは、注意を向けること・関心を持つこと・行動することです。
粘り強くテストする
マーケティング業界に入るとすぐに、ある1つの重要な教訓に気づくでしょう。それは、自分が素晴らしいアイデアを持っていると思っていても、それが他の人に通用するとは限らないということです。これは逆にも言えて、自分が失敗すると思っていても、必ず失敗するとは限りません。
優秀なマーケターは、アイデアの良し悪しを確認するために、「スプリットテスト」を必ず実施します。スプリットテストとは、ネットマーケティングにおいて、複数のアイデアから最適なものを一つ選ぶとき、実際に試行してみて、それぞれの効果を調べることです。
たとえば、ある製品を特定の層に売り込みたい場合、1つの広告を作るだけでなく、15つ以上の広告を作るのです。そして、スプリットテストを実施すれば、何がうまく行ったか、何がうまく行かなかったかが分かり、そこから学び、調整を続けることができます。
ですから、マーケティングのプロになりたければ、アイデアを出してきちんとテストする創造性が必要なのです。
忍耐力を鍛える
人は、あと数週間、あと数回テストすれば成功するというところで、キャンペーンをすぐに断念してしまう傾向があります。キャンペーンを5日間実施しただけでは、エンゲージメントに気づくことはできません。自分のアイデアに自信を持ってテストするなら、「忍耐力」も必要です。集めたデータを慎重に検討し、データがどの程度正確なのか、あるいは誤解を招いていないかを見極めましょう。
マーケティングのプロになるためには、想像以上にいろんなスキルが求められます。しかし、そうしたスキルを身につけることができれば、消費者を理解し、うまくコミュニケーションをとり、アイデアを出し、優れたテストを実施する能力を発揮できるようになるでしょう。
31 Aug 2021
ギャンブル広告に対する規制はどんなもの?
日本ではギャンブルはまだ合法ではないので、テレビやラジオでギャンブルの広告は観られません。しかし、アメリカ、オーストラリア、イギリスなどの国では、ギャンブルが合法化されているため、ギャンブル運営業者は、プロモーションや特別イベント、ボーナスなどの広告を出すことができます。
また、他のマーケティングと同じように、ギャンブルの広告には、幼い子供を保護する規制や詐欺を防止する規制があります。では具体的に、海外のギャンブル広告は、一体どのように規制されているのでしょうか?以下にて説明していきます。
海外のギャンブル広告
オーストラリアだけでも、ギャンブル業界は2億7,000万ドル以上の広告費を投じており、10年前の8,970万ドルから大幅に増加しています。この金額には、ソーシャルメディアでの広告、スポンサーシップ、スポーツ中継での言及のような番組内コンテンツは含まれません。
また、イギリスでは、2005年に制定された賭博法により、国内でギャンブルビジネスを運営し、国内市場を対象とするギャンブル事業者は、イギリス人を対象とした広告を行うためには、ギャンブル委員会のライセンスを取得する必要がある、と定められています。このライセンスは、英広告基準協議会が管理する広告コードを遵守することを要求しており、ギャンブル企業が以下を行なうことを禁止しています。
なお、ギャンブル広告に対する規則に従わない広告は、修正されるか、もしくは取り消されています。重大な違反が起こった場合や違反が繰り返し発生した場合、団体は広告主を賭博規制委員会に照会することができます。
ギャンブル広告の懸念点
オーストラリアでは、2005年に賭博法が改正されて以来、ギャンブル広告が大幅に増加しています。この傾向により、ギャンブルの広告が子供や若者、弱い立場の大人に与える影響が懸念されています。特に、スポーツとギャンブルの関係については、現在でも疑問視されています。
ギャンブル広告の禁止
2017年、オーストラリアのビクトリア州政府は、公共交通機関や公立学校から150メートル以内にギャンブルや賭け事の広告を掲載することを禁じる、と発表しました。この法律は、看板やバス停、橋に掲げられる横断幕広告などといった静的な広告方法すべてを含むものです。
なお、同州では、ポッキーの広告も禁止されていますが、地域住民が最も懸念しているのは、放送やデジタルメディアでのスポーツベッティングの広告と、それが若者に与える影響なのだそうです。
また、オーストラリアでは、午前6時から8時半、午後4時から7時までのG以下のクラスに分類されるテレビ番組内、あるいは午前5時から午後8時半までの子供向け番組内では、賭博関連サービスや商品の広告は放送できないという決まりになっています。
政府の見解
2020年3月、イギリスの政府関係者によって、ギャンブル広告における議論が行われました。スポーツ・観光・遺産省のナイジェル・ハドルストン大臣は、同国ではギャンブルは合法的な活動であり、ライセンスを取得した事業者が広告を出すことができるのは、ブラックマーケットで活動する事業者に対抗できる重要なアドバンテージであり、万が一もしその権利が奪われれば、犯罪のない公正かつオープンな方法でギャンブルが行われなくなる、と指摘しました。
ちなみに、日本では、まだギャンブル広告は行われていませんが、将来的には、すべての弱者を保護するために、ギャンブル広告も厳しく規制される運びになるでしょう。